【執筆】柳原　直弥
ななほし結婚相談所　代表カウンセラー

婚活市場では、40代以上の男性の活動が年々増えています。
しかし、その中には【勘違いおじさん】になってしまっている方も多く、本人が気づかないまま“婚活事故物件”とみなされてしまうケースも……。

今回は、そんな40代以降の婚活男性が陥りやすい勘違いと、そこから抜け出す方法について、結婚相談所の視点から解説します。

婚活現場に身を置いていると、本人は真剣なのに空回りしている40代以上の男性に、しばしば出会います。

そしてその多くが、自覚のないまま“勘違いおじさん”になってしまっているのです。
その状態のまま婚活を続けると、いつまでも「理想の相手」に出会えない地獄ループにハマります。

あなたは大丈夫ですか？以下に該当するなら、黄色信号です。

🚩「俺、年収あるし、選ぶ立場でしょ？」と本気で思っている

確かに、一定以上の年収は婚活市場でプラス材料です。
ですが、それだけで“選べる側”だと思っているのなら大間違い。

結婚は就職活動ではありません。「条件がいい＝女性が群がる」時代は、すでに終わっています。

選ぶのではなく、「選ばれる人間かどうか」が問われていることを忘れてはいけません。

🚩自分の年齢は棚に上げて、20代女性を求める

40代・50代男性が20代女性を希望するのは自由です。
ですが、相手の希望はどうでしょう？

若い女性が求めるのは、“落ち着いた大人の包容力”と“現実的な未来像”。
それなのに、中身が20代のまま止まっている男性が多すぎます。

「若い女性にモテたい」という発想自体がズレていると気づかないと、婚活は空振り続きです。

🚩身だしなみや清潔感に無頓着

「ちゃんと風呂も入ってるし、普通でしょ？」では通用しません。
婚活で言う【清潔感】とは、“普通”ではなく“女性目線で整っているか”が基準です。

・古びたスーツやヨレたシャツ
・加齢臭をカバーしない香り対策ゼロの体
・眉毛・鼻毛・爪などの細部まで無頓着

こうした要素ひとつで、どんなに条件が良くても即お断りになるのが婚活の現実です。

🚩会話が「自分語り」or「上から目線」

婚活の場では、お互いの話を“キャッチボール”することが大切です。
しかし勘違いおじさんは、自分の仕事の話・自慢話・昔の武勇伝を延々と語りがち。

さらに、「僕が選んであげる立場だから」的な雰囲気を出してしまうと最悪です。

会話＝自己PRタイムだと思っている時点で、女性との距離は一気に開きます。

🚩家事・育児は“女性の仕事”という思い込み

「俺は仕事で忙しいから、家庭のことは任せたい」
「子どものことは奥さんに任せて、俺は外で稼ぐ」
これ、40代以上の男性からいまだによく聞くワードです。

ですが今の時代、それは“時代錯誤の価値観”。
共働き前提・家事育児はシェアが基本という女性が多数派です。

女性はあなたの“考え方”をよく見ています。年収ではなく、一緒に未来を築けるかどうかを見ているのです。

🧯「魅力のある中年男性」と「勘違いおじさん」の違いとは？

年齢を重ねることで、包容力・安定感・落ち着きといった魅力が育まれるのが、本来の“成熟した男性”の姿です。
ですが、それを武器にできるのは【時代感覚がアップデートされている人】だけ。

「俺はイケてる」ではなく、「今の自分は、女性から見てどう映るか？」を常に確認できる人こそ、婚活で成功します。

勘違いを脱却することは、恥ずかしいことではありません。
気づいた時が、婚活再スタートのチャンスです。

婚活市場の現実を、直視できていますか？

ネットやSNSを見ていると、「40代男性は需要がある」「年齢より中身が大事」など、やたらと都合のいい情報ばかりが目に入ることがあります。
しかし、現場を知る結婚相談所の立場から断言します。
それは“清潔感があり、ナイスミドルでスペックが高く真摯で、価値観がアップデートされた人”に限った話です。

💥「40代男性＝人気」は幻想。あなたはその枠に入っていますか？

たとえば、以下のような特徴がある40代男性は、婚活で苦戦します：

• 実家暮らしで生活力がゼロ（炊事・洗濯・掃除が全くできない）

• 外見に無頓着（髪型や服装が10年前と変わらない）

• 「俺が」「俺は」と、会話が一方通行で女性の話を聞けない

• 結婚観が古い（家事育児は女の役目、男は外で稼げばいい）

いくら年収が700万円、肩書きが立派でも、「一緒に暮らせるイメージが湧かない人」は真っ先に対象外です。

結婚は生活の共同作業です。
女性は、“一緒に生活して穏やかに過ごせるか”を冷静に見ています。

🔥「需要がある」のは誰に対して？

40代・50代男性が婚活で成功しているのは、同年代～6歳程度下までの女性がターゲットの場合に限られます。

「20代女性と結婚したい」
「若い子にモテたい」
そんな願望を持つこと自体がズレています。

10歳以上年下の女性と成婚するケースは、芸能人や特殊なハイスペック層を除けば、現実ではほぼ皆無（99％無理）。

年齢差10歳以上の婚活は、“願望”であって“需要”ではありません。
幻想を抱いたまま動くと、ただ時間と自尊心をすり減らす結果になります。

⚠ 勘違いのまま進むと「婚活事故物件」に…

40代男性が現実を見ず、勘違いを正さないまま婚活を続けていると、女性からはこんなふうに見られてしまいます：

• 「地雷臭がする」

• 「価値観が古すぎて会話が噛み合わない」

• 「結婚生活が想像できない（怖い）」

このように、プロフィールだけでは分からない“内面のズレ”がにじみ出て、いわゆる「婚活事故物件」として敬遠されてしまうのです。

またSNSでこのような「事故物件」の40代が多いことから、40代全体が事故物件であるかのように言われているんです。

💡 でも、これは【変えられます】

「歳をとったからモテない」のではありません。
「歳を重ねたことをどう活かすか」が、成功のカギです。

• 今の時代に合った価値観を持っているか？

• 外見・所作・会話に清潔感と気配りがあるか？

• 結婚相手を“選ぶ”前に、自分は“選ばれる”準備ができているか？

これらを見直すことで、40代・50代男性でも素敵な成婚をしている人はたくさんいます。

しかし、“夢を見るのをやめない限り、現実は変わらない”のも事実です。

婚活がうまくいかないと感じている40代男性の多くは、自分を過信していたり、時代とのズレに気づいていなかったりします。
でも、ほんの少しの気づきと行動の修正で、婚活は劇的に変わるのです。

• 外見や服装を見直す（プロのアドバイスも活用）

• 年齢に見合った誠実な姿勢を持つ

• 「女性に何をしてほしいか」ではなく「自分が何を与えられるか」を考える

これらを意識することで、婚活市場での印象は大きく改善されます。

当相談所では、40代以上の男性が婚活で再スタートを切るためのサポートも充実しています。

• 清潔感や身だしなみの改善サポート

• 女性目線のフィードバック

• 価値観のすり合わせと対話の練習

など、“選ばれる男”になるための具体的なアドバイスを行っています。

結婚を本気で望むなら、「自分では気づけないズレ」と向き合うことが何よりの近道。
“勘違い”を脱いだ先に、初めて本当の婚活が待っています。