【執筆者】ななほし結婚相談所　代表　柳原 直弥

「同世代婚」が婚活の本流になりつつある現実

婚活をしている人の多くは、ある違和感を抱えています。

「年齢や条件だけで選んでいるのに、うまくいかない」
「アプリでは何度も出会いがあるのに、結婚には進まない」
「同年代とは話が合うけど、どう関係を深めたらいいか分からない」

こうした課題が顕在化する一方、婚活市場では**「同世代婚」**という新しい価値観が注目されています。
これは単に「年が近い人と結婚する」という意味ではなく、価値観やライフステージが近い相手と結婚につなげる戦略的な取り組みを指すワードです。

年齢差よりも価値観一致が優先されるこの考え方は、婚活成功者の行動・心理・成果を分析すると非常に合理的であり、多くの婚活者がこれを実践するようになっています。

この記事では、

同世代婚の本質と背景

他の婚活戦略との違い

なぜ結婚相談所が有効なのか

実践的な手法と成功例

よくある失敗パターンと回避法

まず、「同世代婚」の定義を明確にしましょう。

同世代婚とは、
年齢が近いことを単なる基準とするのではなく、
価値観・人生設計・ライフステージが一致している相手と結婚につなげる婚活戦略です。

これは単なる年齢の数字ではなく、

• 生活リズム

• 経済観念

• 結婚観と未来像

• 家族観・子育て観

• 仕事と家庭のバランス

など、人生の主要な判断軸が一致しやすい関係性を意識したものです。

同世代婚が重視するポイント

• 価値観の一致
  単なる年齢の近さではなく、日々の選択や大切にする価値観が重なっていること。

• ライフステージの近さ
  結婚や子育て、住まい、キャリア形成のタイミングが近いこと。

• 共通言語・共感領域の広さ
  同じ時代背景を共有しているため、話題や考え方が合いやすい。

このように、同世代婚は「浅い共通項」ではなく、「深い一致項」を重視する婚活のあり方です。

第2章｜なぜ同世代婚が婚活戦略として注目されるのか

社会の変化と婚活価値観の変遷

ここ数十年で、婚活の価値観は大きく変化しました。

昔は「条件（年収・学歴・家柄）」が重視される時代がありました。
しかし現代では、条件は最低限の基盤として扱われ、価値観や人生設計の一致が重視されるようになっています。

これはグローバル化・多様化・ライフスタイルの多様展開が進んだ結果であり、結婚生活における持続可能性に注目が集まっている証拠です。

たとえば、「価値観の食い違い」が原因で離婚に至るケースは多く報告されており、単なる条件一致だけでは結婚生活は成立しにくいことが分かっています。

同世代婚の背景にある“合理的選択”

同世代婚が支持される最大の理由は、合理性と効率性です。

• 年齢が近いと「人生の優先順位」が似ている

• 同じ社会経験をしているため価値観が近い

• 生活設計の合意がしやすい

これらはすべて、結婚後の摩擦やすれ違いを事前に減らす要素です。

第3章｜同世代婚のメリットと他婚活との違い

同世代婚が有利な理由

同世代婚には以下のようなメリットがあります：

① 価値観の一致が起こりやすい

年齢が近いと、同じ社会的経験・価値観の影響を受けている可能性が高く、生活・結婚観が共通しやすいです。

例：

• 仕事と家庭の両立に対する感覚が似ている

• 経済観念の優先事項が一致する

• 将来の子育て方針の考え方が近い

このように、年齢だけではなく人生のターニングポイントの共有が“安心感”につながります。

② ライフステージの一致が起きやすい

結婚観はライフステージと密接に結びついています。

同世代婚では以下のような一致が起きやすい：

• 結婚のタイミング

• 子育て・教育設計

• 住まい計画

• 仕事・キャリアの方向性

価値観と行動設計が一致しているほど、結婚生活はスムーズになります。

③ 話題や共通言語が豊富

同じ時代を共有していることで、話題や価値観の共通項が多くなり、 会話での深い理解が生まれやすいのも大きなメリットです。

これは恋愛関係だけでなく、結婚生活の基盤としても重要です。

第4章｜同世代婚を実現する効果的な婚活戦略

戦略①：価値観優先でプロフィール設計

同世代婚では、プロフィールは単なる年齢・趣味紹介ではありません。
価値観や未来設計を伝える重要なコミュニケーションツールです。

たとえば

• 将来の住まいに対するビジョン

• 仕事と家庭のバランス

• 子育てに対する価値観

• 日常の過ごし方の優先順位

これらを丁寧に書くことが、「価値観一致」のファーストステップになります。

戦略②：同世代の価値観を深掘りする質問リスト

婚活の初期段階で以下のような質問をすることで、価値観の一致度を確かめることができます：

• 結婚後の住まい方と生活リズムは？

• 休日の過ごし方に価値を置くタイプ？

• 子育てや家庭とのバランスはどう考えている？

• 金銭観はどう整理しているか？

こうした質問は、
「会話の盛り上がり」だけでなく
「長期的に共感できる関係性の構築」に直結します。

戦略③：データで見る自己と理想の整理

婚活成功者は皆、自分自身の価値観を数値化・言語化しています。

例：

• 将来の住まい： 都市 vs 郊外

• 子育て： あり vs なし

• 仕事の優先度： 高 vs 低

• 休日の活動頻度： アウトドア vs インドア

これらの価値観指標を明確にしておくことで、
出会った相手との“どこまで一致しているか？”が判断しやすくなります。

第5章｜同世代婚がうまくいく人の行動パターン

① 初対面で価値観を開示できる人

安心して深い関係に進むためには、
初対面で相手の“生活設計”に触れる質問を投げかけられることが重要です。
これは“探り”ではなく、未来の共通点を探すコミュニケーションです。

② 価値観のズレに早く気づき修正できる人

同世代同士でも価値観は必ずしも一致しません。
しかし、価値観にズレがある場合、
早期に気づき対話できる人は短期成婚につながりやすいです。

③ 相手の人生設計と自分の設計を統合できる人

同世代婚の成功者は、自分と相手の人生設計を融合させ、
新たなビジョンとして落とし込む力を持っています。
これが結婚生活の共同設計の第一歩です。

第6章｜同世代婚で失敗しやすいパターンと回避策

❌ NG行動1：年齢だけで選ぶ

年齢が近いだけで判断すると、価値観一致が捉えにくくなります。
結婚は“共に生きる設計”なので、年齢は単なるフィルターに過ぎません。

❌ NG行動2：表面的な価値観で判断する

趣味や好みだけの一致で関係を進めると、
日常生活や家族観の部分でミスマッチが発生しやすくなります。

❌ NG行動3：価値観のズレを放置する

価値観のズレは放置すると後のトラブルを生みます。
ミスマッチを見つけたら、必ず対話で解消していくことが大切です。

第7章｜同世代婚の成功例（リアルストーリー）

「本当に同世代婚ってうまくいくの？」
そんな疑問を持つ方のために、実際にななほし結婚相談所で同世代婚を成功させた方々のケースをご紹介します。どれも実在するストーリーをベースに、個人が特定されないよう再構成しています。

📘 成功例①：30代前半｜仕事と人生設計の一致が鍵に

登場人物

• 男性：32歳／富山県内のメーカー勤務

• 女性：31歳／保育士

背景

「結婚したいけど、仕事の理解がある人でないと難しい」と語っていた女性会員。対する男性は、共働きを前提にした将来設計をしっかり持っていました。

決め手

初対面から「結婚したら家事はどう分担したいか」「子どもはどう考えているか」といったリアルな話が自然にでき、お互いの価値観がしっくり来たとのこと。年齢が近いことで、学生時代の思い出話や趣味も自然と合い、スムーズに交際が進展しました。

結果

交際4ヶ月で成婚。今では共働きでも協力し合い、休日にはドライブに出かける仲睦まじい夫婦に。

📗 成功例②：40代前半｜再婚同士の同世代婚

登場人物

• 男性：42歳／公務員（バツイチ）

• 女性：41歳／看護師（バツイチ）

背景

お互いに再婚での婚活という共通点があり、慎重ながらも「自分と同じ経験値を持った相手」が理想という価値観で一致していました。

決め手

年齢が近く、同じ時期に家庭を築いた過去を持っていたことで、会話のテンポや心の距離が縮まりやすかったとのこと。結婚に対して無理をしない、でも一緒に生きるパートナーとしての信頼感が築けたのが最大の要因です。

結果

約6ヶ月の交際を経て再婚成婚。現在はお互いの子どもとの距離感にも配慮しつつ、穏やかに暮らしています。

📕 成功例③：20代後半｜同世代だからこそ「自然体」でいられた

登場人物

• 男性：27歳／営業職

• 女性：26歳／市役所勤務

背景

まだ若く、周囲から「まだ結婚早くない？」という声もありつつ、本人たちは早く人生のパートナーを見つけたい意志を持っていました。

決め手

同世代で、仕事の悩みや休日の過ごし方なども似ており、「無理をしないで一緒にいられる」感覚が早期に得られたとのこと。何よりも「気を遣わない」「話題が自然と盛り上がる」ことが大きな安心感に。

結果

交際3ヶ月で成婚。現在は結婚式の準備を進めながら、新居を一緒に探している真っ最中。

🔍 成功者に共通する3つのポイント

1. 最初から「結婚前提」で出会っている
   　結婚相談所という環境を活かして、恋愛ではなく“結婚の話”が早期にできていた。

2. 年齢以上に「生活感覚」「価値観」の一致を重視した
   　年齢だけではなく、“どう生きたいか”に重きを置いた判断。

3. 「居心地の良さ」を大切にしていた
   　共通の話題やテンポ感が自然に合い、「無理せず続けられる関係」を築けていた。

💬 カウンセラーとしての所感

私自身、多くの会員様の婚活を見守ってきましたが、同世代婚はやはり“人生を共にする伴走者”を見つけやすい戦略だと感じています。

恋愛ではときめきや非日常を求めがちですが、結婚とは日々の積み重ね。
同世代婚の安定感や共感力は、結婚後の幸福度に直結すると言っても過言ではありません。

第8章｜同世代婚と結婚相談所の相性

結婚相談所は、同世代婚と非常に相性が良い婚活環境です。

理由：

• 本人確認・価値観シートによる精密なマッチング

• カウンセラーによる価値観擦り合わせサポート

• 将来設計の明確化を促す対話設計

これらが、同世代婚を成功確率の高い戦略にします。

第9章｜同世代婚に関するFAQ

Q：同世代婚ってどうやって始めるの？

A：まずは自分の価値観を整理し、プロフィールに具体的なライフ設計を書き出すことから始めます。

Q：年齢差って関係あるの？

A：年齢差は価値観一致とライフステージ一致の指標にはなりますが、決定打ではありません。

第10章｜まとめ｜同世代婚は婚活の“勝ち筋”

同世代婚は、単なる年齢の近さではなく、
価値観・生き方・人生設計の一致を重視する婚活戦略です。
これは現代の婚活者にとって、最も合理的で失敗しにくい方法と言えます。

結婚は人生最大級の決断。
だからこそ、価値観・未来設計・安心感を基準にした同世代婚で、
あなたの婚活を進めていってください。