【執筆】柳原　直弥
ななほし結婚相談所　代表カウンセラー

「美人なのに彼氏がいない」
「綺麗なのに、なぜか男性が寄ってこない」

婚活現場や日常の中で、そんな女性を見かけたことはありませんか？
見た目が整っているにも関わらず、“モテない美人”には実は共通点があります。

今回は、美人なのにモテない女性の特徴や、その原因、どうすれば印象を柔らかくできるのかを解説します。

1. 隙がなさすぎて話しかけづらい

「しっかりしてる」「美人すぎて近寄れない」と思われがちな女性は、“隙がない”印象を持たれやすく、男性がアプローチしづらくなってしまいます。

自分では普通にしていても、表情が硬かったり、無言でスマホを見ていたりすると、それだけで壁を感じさせてしまうことも。

2. 媚びるのが苦手、または嫌い

「媚びる女と思われたくない」「八方美人にはなりたくない」
そんな真面目な性格が、逆に“可愛げがない”印象を与えてしまうこともあります。

しかし、媚びることと愛嬌を見せることはまったくの別物です。自然な笑顔や共感を示す反応は、男女問わず好印象につながります。

3. 冷たそうな印象を与えてしまう

クールビューティーは魅力的ですが、場合によっては**“冷たそう”**と誤解されがちです。

特に初対面では、緊張や無言の時間が「自分に興味がないんだな」と思われ、会話が発展しないことも。無意識のうちに相手に壁を感じさせている可能性があります。

4. コミュ力が低いわけではないけど、“会話が続かない”

実はコミュ力が低いのではなく、“初対面での話の広げ方”に慣れていないだけというケースも多いです。

美人であるがゆえに受け身になりがちで、「話しかけられても返すだけ」という姿勢が、会話を止めてしまう原因になります。

5. 愛嬌がうまく出せない

“愛嬌下手”な女性は、どうしても無表情や反応の薄さが目立ちがちです。
これは性格の問題ではなく、「どう表情を使えばいいか分からない」「素を出すのが怖い」という心理から来ていることもあります。

婚活や恋愛相談を受けていると、たびたびこんな声を耳にします。

「どう見ても綺麗な人なのに、なぜかまったくモテないんです」
「美人だから逆に男性が声をかけづらいんですよね」

確かに、外見が整っている女性が恋愛や婚活で意外と苦戦している場面、少なくありません。

ですが、その理由は「美人すぎるからモテない」といった単純なものではありません。

本当の原因は──
“人柄がうまく伝わっていない”ことにあります。

■ 外見が整いすぎる女性にありがちな「誤解」

美人は得だと思われがちですが、こと婚活においては誤解されやすい側面もあります。

たとえば、

・隙がなさそう
・冷たそう
・男性に媚びなさそう
・プライドが高そう

といった“勝手なイメージ”を持たれやすく、近づく前から「俺には無理かも」と相手に諦められてしまうことも。

実際には、笑顔が素敵で優しい性格の女性なのに、「近寄りがたいオーラ」によってチャンスを逃していることが非常に多いのです。

■ ギャップを埋める“ちょっとした工夫”とは？

では、どうすれば「冷たそう」「隙がない」といった印象を和らげ、内面の魅力が伝わるようになるのでしょうか？

答えは、“少しの工夫”にあります。

✔ 1. 口角を上げて「柔らかい雰囲気」を演出する

緊張していたり真顔でいることが多い人は、意識的に口角を上げてみましょう。

にっこり笑わなくても、口元がほんの少し上がっているだけで、驚くほど印象が変わります。

初対面の場面や自己紹介、プロフィール写真でもこの“口角”の効果は絶大です。

✔ 2. 会話の中に“共感”や“関心”を一言プラス

たとえば男性が趣味の話をしているとき、「へぇ〜」だけで終わらず、

「それ、楽しそうですね！」
「私も興味あります！」

など、相手の話題に乗ってあげるだけで、かなり印象が変わります。

冷たい印象を持たれやすい女性ほど、「私はあなたに興味があります」というサインを、意識的に伝えることがとても大切です。

✔ 3. リアクションは少し“オーバー気味”に

表情や声のトーンが控えめな人は、感情が伝わりにくいという欠点があります。

たとえば、ちょっとした冗談や褒め言葉に対しても、笑顔で「うれしいです！」「面白いですね！」とリアクションするだけで、親しみやすさが一気に増します。

「私は感情が顔に出にくいタイプで…」という人こそ、少し大げさに反応するぐらいがちょうどいいんです。

■ 美人＝モテるわけじゃない。だからこそ“見せ方”が重要

“美人はモテる”というのは、半分正解で、半分間違い。

確かに第一印象ではプラスになりますが、それだけでは心の距離は縮まりません。

逆に、外見が整っていることで、

・プライドが高そう
・話しかけづらい
・どうせモテるんでしょ？と距離を置かれる

といったマイナスの偏見を持たれるリスクもあるのです。

そこで重要なのが、“見せ方”の工夫です。

ほんの少しの笑顔、少しの共感、少しのリアクションが、あなたの中にある優しさや人懐っこさ、誠実さを、ぐっと相手に伝えやすくします。

■ 婚活では“安心感”がカギになる

婚活の場では、「ドキドキ」よりも「安心感」が重視されます。

外見が美しい女性は、どうしても“高嶺の花”に見えがちなので、そこを“話しやすさ”や“親しみやすさ”で和らげることが、出会いを広げる鍵になります。

しかも、これは「媚びる」とは違います。

媚びずに、自分の魅力を誤解されずに伝えるための手段──
それが、“柔らかさ”や“共感力”のスイッチを入れることなのです。

■ 自分らしさはそのままに、誤解だけ解いていこう

あなたは、今のあなたのままで十分に素敵です。

でも、恋愛や婚活では「伝わらなければ、ないのと同じ」になってしまうのも事実。

「本当は優しいのに伝わっていない」
「話すと面白いのに冷たそうに見える」

そんな“もったいないギャップ”を埋めるだけで、世界はぐっと変わります。

自分らしさを保ちながら、“伝え方”を少しだけ見直してみる──
それが、美人なのにモテない状況を打破する、最もシンプルで効果的な方法です。

婚活の現場では、第一印象がすべてを左右すると言っても過言ではありません。
どれだけスタイルがよく、顔立ちが整っていても──
“話しかけにくそう”と感じられてしまえば、出会いのチャンスはあっという間に通り過ぎていきます。

実際、結婚相談所にいらっしゃる女性の中にも、いわゆる“誰が見ても美人”というタイプの方がいらっしゃいます。
ですが、初対面の段階で男性から「緊張して話しかけられなかった」「笑顔が少なくて冷たそうに感じた」といった声が出ることもあります。

もちろん、彼女たちが冷たいわけでも、性格に問題があるわけでもありません。
むしろ、「人見知りなんです」「男性にどう接していいかわからなくて…」と、自分に自信がない方がほとんど。

本当は優しくて素敵な女性なのに、たまたま“隙のなさ”が誤解されているだけ。
それだけで損をしてしまうのは、もったいないと思いませんか？

話しかけやすさは「外見」ではなく「空気感」

逆に、「この人、なんとなく話しかけやすいな」と思われる人は、外見が特別に派手でなくても人気が出やすいです。
それは、柔らかい表情、ゆっくりした話し方、相手に関心を示すリアクション──
そうした“話しかけやすい空気”をまとっているから。

実際、結婚相談所でも「特別美人ではないけれど、いつも男性から人気」という方がいます。
その理由は、話しかけたくなる雰囲気を自然に作っているから。

美人なのにモテない人こそ、「隙」と「愛嬌」を

だからこそ、美人なのに婚活で苦戦している方は、「もっと見た目を磨かなきゃ」と頑張るよりも、“隙を作る”“愛嬌を出す”という部分を意識してみてください。

たとえば、

• 緊張していても口角だけは上げておく

• 相手の話には一言リアクションを入れる

• 自分の失敗談やちょっとした弱みをあえて話してみる

こうした工夫で、“親しみやすい美人”に変わることができます。

婚活や恋愛では、「綺麗」「可愛い」だけでは成功しません。
むしろ、“親しみやすさ”“話しかけやすさ”こそが最大の武器です。

あなたの中にある優しさ、真面目さ、気遣い…
それらをちゃんと伝えるには、「誤解を解く努力」が必要なんです。

美人なのにモテない──それはあなたのせいではありません。
ただ、少しだけ“見せ方”を変えてみるだけで、まったく違う未来が待っているかもしれません。

結婚相談所では、そんなギャップを埋めるためのサポートも行っています。
あなた本来の魅力が、ちゃんと伝わる出会いを、一緒に見つけていきましょう。