✅ 【執筆者】ななほし結婚相談所　代表　柳原 直弥

2025年10月からTBS系で放送中のドラマ
『じゃあ、あんたが作ってみろよ』。

一見コメディタッチに描かれているこの作品ですが、
その奥には、現代の夫婦・家族・ジェンダー問題といった、
結婚生活の核心を突くリアリティが隠されています。

実はこのドラマ、婚活中の方・結婚を意識している方にとって
「結婚後にぶつかる現実」を先に学ぶ教材として、非常に価値があります。

✔️ 家事分担ってどう決めるの？
✔️ 夫婦の価値観がズレたときどうする？
✔️ 「普通はこうでしょ」に潜む落とし穴とは？

本記事ではこのドラマを題材にしつつ、
実際の婚活現場や結婚相談所で起きていることと重ねながら、
“幸せな結婚生活”を送るために必要な知識と心構えをお伝えしていきます！

このドラマは、共働き夫婦のリアルな日常をベースに、
「家事・料理・育児は誰がやるべきなのか？」
という現代夫婦が直面するテーマを描いています。

✅ 主人公は“料理に文句ばかり言う夫”

物語は、「味が薄い」「もっとボリュームがあったほうがいい」など、
妻が頑張って作った料理に、毎日“ダメ出し”をする夫から始まります。

しかしある日、妻がキレてこう言います。

「じゃあ、あんたが作ってみろよ！」

これが物語のスタートライン。
文句ばかり言っていた夫が、自ら家事・料理に挑戦することになるのです。

✅ 笑えるけど刺さるセリフが満載！

本作の魅力は、「あるある！」と共感しながらも、
ドキッとさせられる言葉がたくさん出てくるところ。

• 「手伝うって言葉、もう古いんだよ」

• 「うちは家事、やってる“つもり”の人が2人いる」

• 「料理って、作るだけじゃ終わらないんだよ」

言葉選びにユーモアがありつつも、
現実の結婚生活の“摩擦”をしっかり描き出しています。

✅ 主人公夫婦の“ズレ”が現代的

✔️ 共働きだけど、家事の負担は妻がメイン
✔️ 夫は「俺も頑張ってる」と思っている
✔️ 妻は「話し合っても変わらない」と諦めている

このような、今の日本の多くの夫婦が抱える現実が背景にあります。

婚活中の方が見ても「こうなる可能性あるな…」と
身につまされるシーンが盛りだくさんです。

第2章　家事分担が破綻する“地雷ポイント”とは？💣

このドラマが描く本質のひとつが、
「家事のやり方・価値観のズレが、関係に大きなひびを入れる」という点です。

✅ “やってるつもり”は地雷ワード⚠️

男性側がよく言うセリフに、

💬「俺も家事やってるよ」
💬「皿洗いとかゴミ出ししてるし」

という言い訳がありますが、
実はこれは“分担”ではなく“サポート感覚”になっているケースが多いです。

女性側からすれば…

🌀「“手伝ってる”じゃなくて“一緒にやる”が当然でしょ」
🌀「細かいことは全部こっちが管理してる」

と感じていることがほとんどです。

✅ 目に見えない“家事”が爆発を招く🧺

特に男性にとって見えにくいのが、
いわゆる「名もなき家事」と呼ばれるタスクたち。

☑ 洗剤やトイレットペーパーの補充
☑ 食材の買い出し・献立の管理
☑ 子どもの行事の準備
☑ 体調に合わせた食事調整

こうした“マネジメント家事”が評価されず、
「俺もやってる」と言われたら、妻の不満は爆発します。

✅ 「分担」が機能しない理由

多くの夫婦が「家事は50：50で」と決めたつもりでも、
実際は「どこまでやるのか」があいまいなまま進んでいることが原因です。

👀「ゴミ出しって、袋を出すだけじゃなくてゴミ集めからだよ」
👀「洗い物って、コンロの掃除まで含むよね？」

という“解釈のズレ”が積もっていき、
夫婦間に見えない壁を作っていきます。

第3章　「普通はこうでしょ」の罠に要注意🔍

ドラマでも頻繁に登場するのが、
「普通、これくらいやるもんじゃないの？」というセリフ。

でもこの“普通”って、いったい誰の基準なのでしょうか？

✅ 育った環境＝家庭観のベース

人は、自分が育った家庭をベースに
「夫婦とはこうあるべき」「家事は女性の役目」など、無意識の思い込みを持っています。

リアルなケースでは…

• 「うちの母親はフルタイムでも全部こなしてた」

• 「父親は一度も皿洗いしてなかったけど円満だった」

という経験が、“無自覚の固定観念”を作っているのです。

✅ 婚活でも現れる「昭和の価値観」

結婚相談所でも、こうした価値観を持った男性・女性は多く見られます。

• 男性「共働きでも家事は女性にやってほしい」

• 女性「専業主婦になってもいいけど感謝はされたい」

つまり、「求めていることは違うけど、どちらも正当なつもり」なのです。

話し合わないとぶつかるのは当然です。

✅ 「普通」を捨てる勇気が、関係を変える

大事なのは、「普通こうでしょ？」を相手に押し付けるのではなく、
🗣「あなたはどう思ってる？」
🤝「私はこういうふうにしたい」

と、お互いの価値観をすり合わせる“対話”を重ねること。

ドラマ内でも、夫婦が徐々に対話を重ねていく過程が描かれており、
それが視聴者にとっての学びのポイントにもなっています。

結婚生活において最も大切なもののひとつが、「会話」ではなく“対話”です。

ドラマでは、最初は感情的にぶつかり合う夫婦が、
徐々に自分の価値観や思いを“言葉にして伝える”努力を始めていきます。

✅ 会話と対話のちがい

• 会話：ただ言葉を交わすこと（表面的）

• 対話：気持ちや考えを理解し合うこと（内面的）

つまり、「今日の夕飯なに？」というのは会話ですが、
「あなたが作ってくれる料理は、すごく落ち着く」など、
気持ちを含めたやりとりが“対話”です。

✅ ドラマに学ぶ“対話のはじまり方”

劇中では、妻が怒るのではなく、
「私も頑張ってるんだよ」と、心のうちを静かに語る場面があります。

このように、怒りや不満だけでなく、

🧡 自分がどう感じているか
🧡 どんなことを大切にしているか

を素直に伝えることが、対話の第一歩になります。

✅ 婚活中から「話し合える人」を選ぼう

結婚相談所でも多くの方にお伝えしているのが、
✅年収や容姿だけでなく、「ちゃんと対話ができる人」を選ぶこと。

• 自分の意見を押し付けてこない

• 聞き役に回ることもできる

• 話し合いを怖がらない

こうした姿勢を持つ人は、
結婚後も柔軟な関係を築きやすく、トラブルも少なく済みます。

第5章　婚活中に知っておきたい結婚生活のリアル🏠

「結婚＝幸せ」ではありません。
“どんな結婚生活を送りたいか”を想像し、その価値観に合う人を選ぶことが本当に大切です。

✅ 結婚後の「想像」と「現実」のギャップ

よくある婚活の失敗例が、

🌀「好きだからうまくいくはず」
🌀「相手が変わってくれると思った」
🌀「結婚したら落ち着くだろう」

という、“根拠のない希望”で結婚を決めてしまうこと。

しかし実際には、

• 家事負担が想像以上に重い

• 義家族との関係にストレス

• 生活費の管理・価値観が合わない

など、“生活のすり合わせ”でつまずくことが非常に多いです。

✅ ドラマが伝える「準備の大切さ」

『じゃあ、あんたが作ってみろよ』では、
「知らないことを知ること」「相手の世界を体験すること」がいかに大切かを描いています。

婚活中でも、

👀 相手の暮らしぶりを知る
👀 実際の家事・仕事・生活スタイルを話し合う
👀 「どんな夫婦でいたいか」を言語化する

という準備が、後悔のない結婚に繋がります。

第6章　幸せな関係を築く“ルールづくり”のコツ🛠

夫婦関係は、“無言の期待”で壊れやすいもの。
だからこそ、ルール＝約束ごとを共有しておくことが、安定したパートナーシップを築くカギになります。

✅ 家事・金銭・自由時間…決めるべきことリスト

結婚前に話し合っておくべき項目には、以下のようなものがあります：

📌 家事分担の割合
📌 食費・貯金・家計管理の方法
📌 休日の過ごし方（趣味・家族との時間）
📌 子どもについての考え方
📌 喧嘩したときのルール

✅ ルールは“縛る”ものではなく“守る”もの

大切なのは、「ルール＝制限」ではなく、
「お互いが気持ちよく生活するためのガイドライン」として決めること。

💬「こういうときは、まず話してね」
💬「どっちかが疲れてたら無理しないことにしよう」

このような柔軟なルールを作っておくと、
衝突しても関係が崩れにくくなります。

✅ 婚活中から“ルールづくりの感覚”を持とう

結婚後のトラブルの大半は、事前に回避できたものばかり。

婚活中の段階から、

• 「どんな暮らしを望んでいるか」

• 「どんなときに助け合いたいか」

• 「どんな夫婦像が理想か」

を共有できる相手を探すことが、幸せな未来への第一歩です。

まとめ：理想と現実のギャップを埋めるのが“結婚力”💍

ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』は、
ユーモアの中に、現代夫婦のリアルを鋭く映し出しています。

結婚生活とは、ロマンチックな理想だけで乗り越えられるものではありません。

✔️ 相手の価値観に触れる勇気
✔️ 思いを言葉にする力
✔️ 家事・育児・お金・感情を“共有”する習慣

こうした現実的なスキルこそが、“結婚力”なのです。

婚活中の皆さんにはぜひ、
このドラマを通じて「結婚後に起きるかもしれないこと」を知り、
“理想と現実のギャップ”を埋める準備をしていただきたいと思います。

そして、結婚相談所としての立場からお伝えしたいのは…

💡「理想の結婚相手」ではなく「一緒に成長できるパートナー」を探すこと。

それが、結婚生活を楽しく、豊かにしてくれる最大の鍵です。